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[鉄道模型本]ネコ・パブリッシング:「TOMIXの40年 ブランド生誕40周年記念出版」

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 ネコ・パブリッシングの「TOMIXの40年」を入手。TOMIXブランド生誕40周年記念出版として編集・発行されたムック。文字通り、TOMIXの40年を貴重な写真や資料とともに振り返ったもので、長年の TOMIXファンにとってはぜひ持っておきたい本だろう。残念ながら自分はKATO製の車両がほとんどで TOMIX製は数えるほどしか持っていないんだけど・・。

 巻頭グラフは広告やパンフレット用に撮影された巨大ジオラマの写真。ジオラマの製作も大変だろうが、撮影も相当な手間がかかったことが想像できる。こういう製品を紹介した印刷物用の撮影に関しては、TOMIX の方がうまいように思える。また、最後には「復刻版 TOMIX最初期製品パンフレット」が特別収録。40年前の製品は今と比べると精巧さで劣るけれども、トミー NスケールからTOMIXに変わる新たな出発の決意を感じてならない。また、総合カタログには掲載されない限定品の「さよならセット」が1991年から2016年までまとめて掲載されている。読み物としては、実際にTOMIX製品に携わってきた、開発、設計、製造、マーケティング、広報・印刷担当といった5名のキーパーソンへのインタビューをまとめた「証言者たち〜 TOMIX40年の進化 秘話〜」が面白かった。

 TOMIX はもともと玩具メーカーである。仕事で幾度か玩具(おもちゃ)メーカーの方と話すことがあったけど、発想が豊かでユニークな印象の人が多い。TOMIXもMカプラー、クリーニングカーやカメラカーなどの面白い仕様の製品は、玩具メーカーならではということが関係しているかもしれない。面白い製品には面白い担当者の熱意がある。

 鉄道模型の業界全体については詳しく知らないけれども、おそらくNゲージはKATOが先行し、遅れて参入したTOMIXが追いかけ、TNカプラー、常点灯システム、ネクストネオシリーズなどで、現在はTOMIXの方がKATOを僅かにリードしているというような感じがする。現在のNゲージはある程度成熟した段階にあると思うけど、鉄道模型ファンとしてはさらにリアルで楽しい進化したシステムを提供してもらいたいです。

by kei-u23 | 2016-11-27 15:23 | | Comments(0)