人気ブログランキング |

[本/歴史小説]盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本

a0251950_00341244.jpg
 北方謙三さん編集の「盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本」(集英社文庫)を読了。

 「水滸伝」や「楊令伝」と同じように、“大水滸”シリーズ三部作のトリを努めた「岳飛伝」の読本。対談、インタビュー、年表、漢詩、装画、担当編集者と著者とのやりとりなど、一部は出版社が運営するウェブサイト「大水滸」シリーズのコンテンツなども使って、一冊の文庫にまとめてある。構成としては既刊の2冊の読本と同じです。

 対談の相手は、張 競、宮崎美子、江夏 豊、原 泰久。いずれも“大水滸”シリーズの読者だ。対談の様子からみると初対面ではなくそれまで著者とは交流があったことが伺える。著者くらい著名になるといろいろな分野の人と出会えるのだろう。著者へのインタビュー「“小説の神様”はいる」では、現代ハードボイルド作品から歴史小説に目を向けた理由、そして日本史から中国史に向かっていった経緯なども述べられていて興味深かった。未読の作品も読んでみようと思う。

 「やつら」は著者が梁山泊に迷い込んで、林冲、魯達、楽和、丁得孫、朱貴など梁山泊で生きた漢(おとこ)たちと語らうという短編。登場人物が自分を描いた著者に文句を言ったりしているところが面白い。このなかで史進は登場してこないが、史進が出てくれば著者に向かって「おい、どういうつもりだ。最後まで生かせやがって!俺は戦場で散りたかったんだ!」と怒鳴ったりするかもだ。

 読本では担当編集者も登場している。売れっ子の作家さんだから対応するのも敏腕の編集者なのだろう。著者が「水滸伝」を始めるにあたって、編集者も原作や各種の翻訳などをチェックし、自分がどういう立ち位置で著者をナビゲートしていくかを考えて準備したそうだ。もちろん作品の出来は著者の力量によるものだが、サポートする編集者の役割も大きい。編集者が才能ある作家を見つけ育てていくということもある。ということで、大水滸シリーズの成功は間違いなく著者と編集者のタッグによるものだろう。

 それにしても「岳飛伝」の連載時に現在展開中の「チンギス紀」につながる仕掛けをしておくというのはなんたる余裕なんだろうか?と思ったりした。

・「吹毛剣 楊令伝読本」(2018.12.27)

# by kei-u23 | 2019-10-19 09:23 | | Comments(0)

[鉄道模型/KATO]24系 寝台特急 日本海 をメイクアップする(4)オハネ24-15

 KATOの24系 寝台特急「日本海」のメークアップ作業は、「24系 寝台特急 日本海 増結 5両セット[10-882]」に含まれている4号車「オハネ24-15」を終了。

 あいかわらずペースが遅いけど、作業自体は慣れてきている。4号車もこれまでと同じように、床面やベッド面のマッドシール、寝具とベッド仕切りカーテン、壁面やドアなどを順に貼り付けていく。4号車には車掌室があって、その室内にある車内放送機器もシールで再現されている。
a0251950_23515057.jpg
a0251950_23515761.jpg
a0251950_23520030.jpg
 シールを貼ったあとは「LED室内灯クリア[11-212]」を取り付けて、点灯を確認してからボディをはめて終了。なお両側の窓の一部にはブラインドを付けた。
 オハネ24-15の車体の飾り帯は“白帯”だ。また小型化された車掌室の窓も再現されている。
a0251950_23565194.jpg
a0251950_23565582.jpg
a0251950_23565862.jpg
 こちらは通路側。室内灯を点灯させると、こちらからの方がメイクアップしたシールの様子を確認しやすい。
a0251950_23580590.jpg
a0251950_23581062.jpg
a0251950_23581436.jpg
 さて、これで大阪寄りの1号車から4号車を終了。次は5号車「オハネ245-51」だ。


# by kei-u23 | 2019-10-15 09:23 | 模型 | Comments(0)

[本/時代小説]佐伯泰英:「新・酔いどれ小籐次(十五)鑓騒ぎ」

a0251950_10190560.jpg
 続けて、佐伯泰英さんの「新・酔いどれ小籐次(十五)鑓騒ぎ」(文春文庫)を読了。

 今巻は小籐次が前巻の事件〜例幣使杉宮の辰麿と名乗る押し込み強盗〜を解決したあとの文政八年の大晦日から始まる。大晦日の江戸の慌ただしさや商店の様子はこのシリーズだけでなく、著者の作品にはたびたび登場する光景である。

 新しい年を迎え、今年こそ平穏に家族と一緒にすごしたいと考えている小籐次だが、森藩の近習頭が訪れて小籐次の願いは早々に破られる。近習頭によると、旧主久留道嘉が新年の登城を拒んででおり、この窮状を救えるのは小籐次だけという。小籐次が旧主のもとに伺い尋ねたところ、初登城の際、森藩の“御鑓頂戴”すると脅されているという。

 “御槍頂戴”といえば、「酔いどれ小籐次」シリーズの初巻で豊後森藩江戸下屋敷の厩番だった小籐次が、主君・久留道嘉が城中で讃岐丸亀藩、播磨赤穂藩、豊後臼杵藩、備前小城藩の大名四家に嘲笑されるということを知り、藩を辞して四家の大名行列を遅い、御槍先を奪った。このシリーズの読者ならば周知の事件である。今度は逆の立場となったが、誰が森藩の御槍を奪おうとするのか、小籐次に御槍を奪われた先の四家の復讐なのか? それとも・・。

 養父小籐次、養母おりょう、紙問屋久慈屋、新兵衛長屋など、多くの人たちの愛情を注がれて育った駿太郎は立派な少年になった。ところが小籐次の不安は駿太郎が大人の世界で育ったことだ。同じ年の頃の自分は親の目の届かないところで悪童仲間といろいろ悪さに明け暮れていた。そこで小籐次は駿太郎に町道場への入門を進めた。ちなみに小籐次の少年時代は「酔いどれ小籐次留書 青雲篇 品川の騒ぎ」に描かれている。

 巻末で望外川荘には御鷹狩帰りの将軍家斉公や老中青山忠裕らが立ち寄る。小籐次とおりょうは一席を設け、家斉はおりょうが制作中の「鼠草紙」を見る。ところで御鷹狩り一行のなかに小籐次にはまったく面識のない人物がいた・・。


# by kei-u23 | 2019-10-13 09:23 | | Comments(0)

[鉄道/イベント]墨田駅 貨物フェスティバルに行ってみた

 9月29日の日曜日に「隅田川駅 貨物フェスティバル」に行ってみた。隅田川駅は南千住駅の東側に広がる貨物駅で、以前から一度行ってみたい施設である。
 地下鉄日比谷線南千住駅から徒歩で隅田川駅の周りを歩いて、イベント会場入口に向かう。当日は曇天だったが子ども連れのファミリーが多数訪れていた。

 会場内では鉄道グッズや部品販売などを販売しているブースが多数並んでいた。ブースは貨物コンテナを使っているのがこのイベントらしいところだろうか。じゃがいも・たまねぎが1袋100円(お一人様1袋限定)で販売されていた。また地元南千住の商店街による軽食コーナーは、ちょうど昼どきだったのでかなり賑わっていた。

 そうした様子をみながら入口から一番奥の「機関車展示ブース」に向かう。ここには“ECO-POWER ブルーサンダー”こと、直流電気機関車「EH200-24」が展示されていた。近くからみると2車体連結の8軸駆動の機関車の大きさに圧倒される。
a0251950_09025868.jpg
a0251950_09030154.jpg
a0251950_09030716.jpg
a0251950_09030513.jpg
a0251950_09031671.jpg
 こちらは「EH500-80」。交流直流両用機関車で“ECO-POWER 金太郎”だ。車体に描かれたマサカリを構えた金太郎のイラストの前では、子どもが運転士の制服を着て記念撮影をするというイベントが行われていた。
a0251950_09040579.jpg
a0251950_09040918.jpg
a0251950_09042056.jpg
 会場内にはトラックから貨車へ、貨車からトラックへと、コンテナの積み下ろしを行うトップリフターやフォークリフトも展示されていた。
a0251950_09045488.jpg
a0251950_09050244.jpg
 こうしたイベントの面白さは普段は立ち入ることのできない敷地のなかに入れるということだろう。今回のイベントでの一般公開は広大な敷地のほんの一部だが、通常一般人がウロウロできない場所で貨物コンテナを見られるのは貴重である。
a0251950_09051888.jpg
a0251950_09060705.jpg
a0251950_09061066.jpg
a0251950_09061318.jpg
a0251950_09061714.jpg
 ところで貨物駅の周囲には高層のマンションが何棟も建っている。マンションの住人は貨物駅全体を眼下に見渡すことができて、貨物の積み下ろし作業の様子や貨物列車の出発、到着なども眺められるのだろう。スカイツリーも見えるし羨ましい。

 写真は貨物駅に隣接するホームセンターからの風景。よく見たら 日本通運所属と思われる大物車「シキ」や「ヨ」も止まっていた。
a0251950_09074562.jpg
a0251950_09074185.jpg
a0251950_09074736.jpg

# by kei-u23 | 2019-10-10 09:23 | 鉄道 | Comments(0)

[雑誌/鉄道]:鉄道ファン 2019年11月号

a0251950_17240430.jpg
 「鉄道ファン 2019年11月号」(交友社)に目を通す。

 表紙は 今秋から目黒線で導入される東急の3020系。目黒線の列車が乗り入れる神奈川東部エリアは、相模鉄道とJR東日本、東急の直通線の工事が進められていて、相模鉄道とJR東日本は今年11月30日、相鉄と東急はあ2022年度下期より直通運転開始予定となっている。ということで輸送体系は大きく変わりそうだ。その前にこのエリアを乗車しておかねばと思う。

 特集は「カシオペア20周年」。デビューから20年間のカシオペアを振り返っている。臨時列車として上野〜札幌間を週3回往復していたとき、チケットの入手がむずかしかったカシオペアに二度乗車できたこともあって、自分の“カシオペア熱”は一層高まり、模型(Nゲージ)まで買ってしまった。誌面では現在の“カシオペア紀行”の旅の様子が紹介されているけど、やはり青函トンネルを通って札幌まで、しかもカシオペア塗色のEF510-509/510が牽引してこそ、“本物”のカシオペアの姿だと思うが、トワイライトエクスプレスを含めて復活とかならないのか?
 デビューから20年がたったE26系客車12両はこの夏、大宮総合車両センターで全般検査を受けた。4年ぶりだそうである。台車を外して客車の各部を解体、問題があれば修理、修繕を行い、それから再度組み上げという作業の流れを多数の画像を用いながら8ページにわたって紹介している。ということで、個人的には懐かしさもあり面白い特集だった。

 新車ガイドで目をひいたのは近鉄の80000系。名称は「ひのとり」に決まったそうだ。デビューは2020年3月14日。プレミアムとレギュラーの車両(クラス)があって、大阪難波から近鉄名古屋までの乗った場合、プレミアムだと5,240円だそうだ。デビューが近づけば話題になることだろう。

 「私鉄のグリーン車・特別車」は、9月号の特集「グリーン車50周年」のプラス版。私鉄でも観光客をターゲットにした長距離の特急列車はあるけど、座って通勤できる有料着席サービスなどが身近である。

 連載の「入換運転を見る」は東北本線・石巻線の小牛田駅。入れ替えの様子を文字ベースで読者に理解させるのは大変だろう。駅構内配線図とテキストを見比べながら読んでいくのも楽しいが、コストがかかってしまうものの誌面にQRコードなどを付けて動画を再生するような仕掛けにならないものか。

 「REPORT」では11月1日付け(利用できるのは10月31日まで)に営業休止になる上野動物園モノレール(正式名称は上野懸垂線)について、奥野公平さんが詳細にレポートされていた。今年1月に発表されてから休止前に行かねばと思っていたが、休止日が迫ってきた。急がなければ・・。

・「鉄道ファン 2019年10月号」(2019.9.1)

# by kei-u23 | 2019-10-07 09:23 | 雑誌 | Comments(0)