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[高山本線]富山〜猪谷を「ワイドビューひだ」で往復する

 実家に戻る途中で富山で下車してみた。富山は昨年6月に富山ライトレールに乗りに来て以来である。今回はエリア内であれば特急の自由席も乗車できるフリーきっぷを使っているので、高山本線に乗り換えて猪谷まで行ってみることにした。
 高山本線の2番ホームは1番〜3番ホームの高岡寄りにある。富山駅は現在も工事中で、1〜3番ホームは高架化されたものの4〜6番は昔のままである。2番ホームに向かうと、4両編成の「ワイドビューひだ」名古屋行き「キハ85系」がひっそりと待っていた。
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 ワイドビューひだは定刻通りに出発。富山を出ると高山線はあいの風とやま鉄道と並び、神通川を渡って左にカーブして南に向かう。速星、越中八尾と停車。神通川と幾度か交差しながら山間部に入っていくと、日陰になるところでは残雪が見られるようになった。約35分で猪谷に到着。
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 猪谷は岐阜県との県境の駅である。またJR東海とJR西日本の境界駅になっていて乗務員はここで交替する。駅は無人だが乗務員が待機できる部屋があるようだ。駅周辺にはとくに何もないので、富山に戻る列車が来るまで駅構内をうろうろする。
 2006年11月まで猪谷には神岡鉄道神岡線が乗り入れていた。その名残りと思われる貨物用の側線が駅構内に残っている。貨物輸送があった時代は山間の町も活気があったのだろう。
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 ホームは島式の1面。東側の1番ホームには、JR東海の「キハ25系」とJR西日本の「キハ120系」が並んでいた。特急列車を除いて富山〜高山間の各駅停車は猪谷で分断されていて、ともに折り返すという運行形態になっている。しばらくしてキハ120系は富山に向かって出発して、発車時刻まで時間のあるキハ25系が残った。
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 自分以外誰もいないホームを歩く。ホームの上を横切っている構造物がある。どうやら水路のようで、ちょうど雪解け水が音をたてて流れていた。
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 雪の多い地域らしくホームには除雪機、雪尺、温度計などが設置されていた。
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ホームに設置された乗務員が確認用に使うと思われる“ミラー”の多さに気がついた。停車する編成車両数に応じて設けられたのだろうか? 無人駅の不思議な光景である。
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 猪谷に到着してから約30分後に富山に向かう「ワイドビューひだ」が、岐阜と富山の県境のトンネルを抜けてやってきた。それに乗車して富山に戻る。
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 富山駅4番線に到着。先に書いたように4番〜6番はJR時代のままである。5〜6番ホームにはJR西日本時代の駅名標が残っているようだ。大阪や名古屋方面のサンダーバード、しらさぎの特急始発駅として、金沢から新潟、越後湯沢に向かった北越、はくたかなどで賑わった時代が懐かしく思えた。まだ2〜3年くらいしかたっていないんだけど。


by kei-u23 | 2017-03-18 17:55 | 鉄道 | Comments(0)