[鉄道]鈴木 伸子:「大人の東京散歩 -- 「昭和」を探して」

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 鈴木 伸子さんの「大人の東京散歩 -- 「昭和」を探して」(河出文庫)を読了。

 「夕刊フジ」の連載コラムをまとめた一冊。先に読んだ「中央線をゆく、大人の町歩き」がなかなかテンポよく東京の各エリアを解説してあったので、別の作品を読んでみた。今作品では、昭和のランドマーク、隅田川と下町、多文化・異文化、商店街を歩く、電車の走る街、昭和カルチャー再訪、戦争と事件というくくりでいくつかの町をまとめ、本書のテーマになっている消えつつある“昭和”を探し歩いている。

 東京は家康が幕府を開いたときから日本を代表する都市になった。東京は関東大震災、太平洋戦争、東京五輪、バブルで町が大きく変わったと言われる。現在は2度目の五輪開催の準備で変わろうとしているが、年々昭和の面影が薄れていくのを残念に思うのは、それだけ自分が年を取ったためと言えそうだ。

 自分は1980年前半に東京に来た。上京した時は不景気だったけど、それから好景気になり、当時の勤務地だった青山は再開発されて町全体がどんどん変わっていく狂ったバブル期も経験した。バブルがはじけて経済がおかしくなったときも経験しているけど、ずっと東京に暮らしてみて感じるのは、東京は刺激的で面白い都市だということである。

 先日、大井町に行ったときターミナル化した駅とその周辺の様子に驚いたが、自分が住んでいる小田急沿線も複線高架化工事により駅周辺は一変した。今では高架になる前はどんな様子だったかも忘れてしまったが、劇的な変化によって町は活性化し新たな面白さが出てくるのだと思う(もちろん、その逆もあるんだろうが)。

 平成も30年になろうとしている。2019年に今上天皇昭仁様が退位されると、皇太子徳仁親王が天皇に即位し元号も新しくなる予定だ。ますます昭和は遠くなりそうだが、一方で東京五輪で東京がどう変わっていくのか、自分としてはその期待の方が大きい。


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by kei-u23 | 2017-12-23 09:20 | | Comments(0)