人気ブログランキング | 話題のタグを見る

[本/鉄道]:旅と鉄道編集部「日帰り鉄道さんぽ 首都圏版」

[本/鉄道]:旅と鉄道編集部「日帰り鉄道さんぽ 首都圏版」_a0251950_15315846.jpg
 「日帰り鉄道さんぽ 首都圏版」(「旅と鉄道」編集部 編)を読了。“列車に乗って鉄旅さんぽに出かけよう”をテーマに、首都圏で日帰りで行ってこられる19コースを紹介したB5版のハンディな案内書。「旅の鉄道」と週刊朝日百科の記事を抜粋・再編集したもので、ほとんどが2017〜2019年時の取材によるものだ。

 3つの章からなり、第1章は、列車に乗ることがメインの所要時間半日の旅。少し朝早く起きてできるだけ鉄旅を楽しもうというのがテーマで、都電、鶴見線、銚子電鉄、鹿島臨海鉄道とひたちなか海浜鉄道の三セク旅、わたらせ渓谷鐵道、東武、JR日光線の観光列車はしご旅、三浦半島縦断旅など、効率よく各地を回れる7コースを紹介している。

 続く第2章は、ちょっと出かけてみるかという時にぴったりの所要時間3時間程度のコースを取り上げている。紹介されているのは、東京スカイツリー周辺、深川・門前仲町、東京と神奈川の鉄道名所めぐり、そして東京ウォーターフロントあたりで、6コースも約1時間程度歩く“さんぽ旅”なので、天気がいい日にぜひコースを辿ってみたい。番外編の柴又駅からの“寅さんぽ”では、映画「男はつらいよ」のロケ地、山田洋次監督や主演の渥美清さんや倍賞千恵子さんらの出演者、制作スタッフらが撮影時に利用した帝釈天参道にある老舗の店舗などを詳しく紹介、また「寅さん記念館」のなかの展示についても触れている。

 最後の第3章は都内に残る「廃線跡」をめぐる旅。こちらも所要時間3〜4時間で、かつて鉄路が走っていた廃線跡を推察しつつ、現在に残る遺構・痕跡を歩いて確認していく。とくに最後の狭山丘陵に軽便鉄道のトンネル跡を確認できるところがあるのは初耳であった。ぜひ訪れてみたい。

 なお各コースの最後には、所要時間、歩く時間、移動距離などのルート・データ、おおよそのかかった金額、スタートからゴールまでのコース・ガイド、MAPがつけられている。これらを参考にし時刻表で列車やバスなどを事前に調べれば、旅のレジメは完成する。あとは実行するのみだ。

by kei-u23 | 2020-04-04 16:23 | | Comments(0)